お正月の鏡餅、
毎年のことながらどう飾ったらいいのか迷ってしまいますよね。
「去年はどう飾ったっけ?」
「正しい飾り方は?」
「いつ飾るのがベストなの?」
など、一年最初のおめでたい鏡餅は、
間違った飾り方はしたくないと思いますよね。
だからこそ、
「スーパーの鏡餅、雑誌でみる鏡餅、なんでみんな飾り方が違うんだろう」
と、疑問がわいてきます。
そもそもなぜ、鏡餅の飾り方が違うものがあるのでしょうか。
基本の考え方や飾り、
それぞれの意味を知っておきましょう。
お正月に鏡餅飾るのはどうして?鏡餅の意味と飾り方!
「年神(とし)様」って知っていますか?
神道の神です。
家々に一年の実りをもたらすため高い山からおりてくると考えられている、
新年の神様だそうです。
その「年神様」のお正月の居場所が、
鏡餅の役割なんです。
鏡餅は「年神様」を家に迎えて、
おもてなしするのが趣旨だったのですね。
「なぜ鏡餅っていうの」
昔の鏡(昔の鏡は丸い形)に由来しています。
鏡は天照大神から授かった「三種の神器」のひとつです。
鏡には神様が宿ると言い伝えがあり、
鏡に似せた餅を飾って、
神様と共に新年を祝うという意味がこめられています。
「なぜ二段に重ねるの」
丸い形は丸い鏡を模していて魂の象徴、
大小二段で「月」と「太陽」を表していて、
円満に年を重ねる夫婦和合の意味がこめられています。
「裏白(うらじろ)ってなに」
シダの一種、表は緑で裏は白、
葉の模様が対になって生えているので、
夫婦仲むつまじく白髪になるまで長寿を願う意味や、
裏を返しても白い純潔な心を意味していることもあって、
裏面の白い方を見せる方が多いのではないでしょうか。
地方の風習にもよるので、
表を見せても間違いではないようです。
「ユズリ葉ってなに」
新しい葉が成長してから古い葉が落ちることから、
代々親から子へ家が栄えていく縁起物とされています。
「昆布をのせるのはどうして」
子宝(こぶ)子宝に恵まれるよう願った縁起物です。
「橙(だいだい)とみかんは似ているけどどう違うの」
橙は年越ししても前年の果実が落ちず、
新旧代々の果実が同じようになるため、
子孫繁栄に通ずると考えられていました。
最近ではみかんを代用することが多くなっています。
「赤と白で交互にジグザグに折ってある紙ってなに」
四手(しで)と呼びます。
四方に大きく手を広げ反映するように、
紅白の赤い色は魔よけの意味があるそうです。
『鏡餅の一般的な飾り方』
三方(さんぼう)と呼ばれる台に白い紙、
または四方紅(しほうべに)という紅くふちどりされた紙を敷き、
「四手(しで)」→「裏白(うらじろ)」→「ゆずり葉」の上に餅をのせ、
「昆布」や「橙(だいだい)」などを飾ります。
飾り物の順番は特に決まったものではないので、
見栄えよく飾るのがよいでしょう。
最近の一般家庭では三方がない場合がありますから、
三方のかわりにお盆などでもかまわないそうです。
地方によって飾り方にはいろいろありますが、
縁起物を盛るのは同じです。
鏡餅と一緒に飾るものには、
それぞれお正月にふさわしい意味があり心を込めて飾りたいものですね。
お正月の鏡餅を飾る日はいつ?飾っていい時期や場所も大事!
鏡餅を飾るときは、
一年間を無事に過ごせたことを感謝し、
翌年も家族が健康で幸せであるよう祈りましょう。
さて、お正月の鏡餅を飾る日はいつが良いのでしょうか?
『お正月の鏡餅を飾る日によいとされている日は、12月28日までに飾るか30日です。』
12月28日→ 8という数字が末広がりで縁起が良いとされています。
12月29日→ 9が「苦しむ」を連想させるためさけられ、
29日につく餅を苦餅(苦持ち)に通ずるとされ嫌っていたようです。
12月31日→ 31日は葬儀と同じ一夜飾りに通じて縁起が悪いとされているそうです。
では鏡餅はどこに飾ればよいのでしょうか。
お正月の鏡餅は床の間に置くのがよいとされています。
近年の住宅事情から床の間がない家庭が多くなってきていますが、
その場合はリビングに置いても問題はないようです。
家の大事な場所に置くとよいようです。
リビングに置く場合、
鏡餅は神様の居場所なのですから、
見下すような低い場所ではないところにきちんと飾りましょう。
まとめ
鏡餅は神様の居場所。
お正月に鏡餅を飾るということは、
神様を迎えておもてなしをするのが趣旨です。
鏡餅の飾り方には特に決まりはなく、
見栄えよく心を込めて飾ればOKなのですね。
鏡餅をいつ飾るかのタイミングは、
縁起のいい12月28日がベスト!
縁起がよくないとされる12月29日・31日はさけたいものですね。