節分の時には豆まきとともに、
恵方巻と言われる巻き寿司を1本丸かじりするというのが定着していますよね。
最近ではコンビニやスーパーでも恵方巻が売られています。
恵方巻は節分の時に巻き寿司を一本、
その年の恵方の方を向いて無言で食べきるのが良いとされています。
しかし巻き寿司を丸ごと食べきるのって、
ちょっと難しくありませんか?
息ができなくなりそう。
しかもその間無言でとなってくると、
大人ならともかく子供はかなりきついですよね。
じゃあ恵方巻を切ってちょっとずつ食べたらダメ?
食べてる途中でしゃべっちゃうのはNG?
残してもいいの?
なんて、いろんな疑問を感じますよね。
そこで今回は、
恵方巻の意味や正しい作法について解説しますね。
誰かに話したくなる!恵方巻きを無言で食べる意味とは?
「今日は節分!恵方巻を食べよう」
「今年の恵方はこっちだからこの方向を向いて丸かじりだよ」
「もぐもぐ…。ねえお母さん、お茶ちょうだい」
「しゃべっちゃダメ!黙って食べるの!」
「でも~もうお腹いっぱいで食べられない」
「黙って食べるの!」
こんな会話が毎年行われてはいませんか?
そもそも恵方巻のルールって誰が決めたの?
ルールを破ると何かある?
恵方巻の起源は色々あるのですが、
それほど古い風習ではないようです。
よく言われるのが大阪の海苔業界が、
太巻き寿司を普及させるために全国に広めたということです。
他には江戸時代から伝わる風習という説もありますが、
節分に豆まきをするというのは昔からあったように思いますが、
恵方巻を食べるというのは極々最近のような気がします。
したがって恵方巻を食べる時のルールは後付けで決められたものなんですね。
だって私の子供の頃は、
恵方巻なんてなかったですもんね。
一般的に言われている恵方巻のルールは、
①太巻き寿司を丸ごと1本用意する。
②その年の恵方を向いて巻き寿司を食べる。
③まるごと1本を願い事を思い浮かべながら無言で食べきる。
こんな感じですよね。
恵方巻とは縁起担ぎで、
節句の中の一つの行事です。
その年の恵方を向くのは、
恵方には福の神様がいらっしゃるということなのです。
毎年恵方が変わるのは、
福の神様が場所を変えちゃうからなのですね。
願い事を思い浮かべるのは福の神様にお願いしているからです。
なので太巻きは、
七福神から具材を七つ入れると良いとされています。
無言で食べるのは、
話すことで福がポロリとこぼれ落ちるからだと言われています。
恵方巻きを無言で1本はキツい!切って食べるのはOK?
縁起担ぎで食べる恵方巻ですが、
1本丸ごと一気に食べるはきついですよね。
それでなくても七つも具材が入っていて、
かなりボリュームがある上に、
1本を一人で食べきるなんてとても無理!
ちょっとずつかじって行ったとしても、
その間無言って、
一人暮らしでもしてない限り無理っぽいですよね。
楽しい食卓のはずが、
みんな黙っちゃうとつまらなくなりますしね。
丸かじりじゃなく、
切って食べてもいいものなの?
なんて思ってしまいます。
一応のルールとしては、
恵方巻を1本丸々食べきることとなっています。
切ると福を断ち切ってしまうからなのだそうです。
そういえば鏡餅を包丁で切ってはいけないので、
トンカチでたたくとか、
お祝いの席で「切る」という言葉を使ってはいけないとか、
とにかく「切る」というのは縁起が悪いのですね。
しかし丸かじりは厳しいという意見が多いのか、
最近の恵方巻はちょっと短いものも売られています。
あるいは具材がキュウリだけとか、
おしんこだけとか卵焼きだけとかの、
細巻きもあります。
途中で切るのが縁起が悪いというならば、
家で作る時、
最初から海苔を短くなるように切っておけばどうでしょう?
まいた時に短い太巻きになり、
しかも途中で切る必要がない事にもなりますよね。
まとめ
恵方巻は
①太巻き寿司を恵方の方向に向いて1本丸ごと無言で食べきる。
②恵方巻は切ってはいけない。
これが現在での一般的なルールです。
恵方巻は福の神様にお願い事をする縁起担ぎです。
しかし日本古来から伝わるものでもありませんし、
神社の正式の決まりという訳でもありません。
気は心で、縁起担ぎの恵方巻はいいのですが、
いやいや食べるよりも家族全員が笑顔で恵方巻を味わえば、
ルールに反していても福の神様は喜んでくれるのではないでしょうか?