初詣は正月を祝う行事の期間、
三が日(元日から3日間)から松の内(松飾のある内・1月7日)に行くのが目安と言われてきました。
けれど実は初詣には、
いつまで行けばいいという厳密なルールはないそうです。
初詣の日で六曜(大安・仏滅など)を気にする人がいますが、
神仏は六曜の影響を受けないので、
参拝の日を気にする必要はありません。
とはいっても、
最低限のルールぐらいは知っておきたいものですよね。
初詣ってどんな意味があるの?初詣の由来やしきたりを知りたい!
初詣とは、新年を迎えて最初に神社や寺院に参拝し、
その一年の平安無事などを祈願する行事を意味しています。
初詣の由来
大晦日から元旦の朝にかけて、
家長(家を代表する者)が、
その土地の氏神(うじがみ)様をまつった神社に泊り込み、
夜通しその年の豊作や家内安全などを祈願しました。
これを「年籠り(としごもり)」と言います。
この年籠りと恵方(その年の吉の方角)参りの行事が、
現在の初詣につながったといわれています。
初詣のしきたり
近所の氏神様に参拝し、昨年の感謝とお礼をしましょう。
神社に参拝する際には、
鳥居をくぐる前に一礼し、
神様の通る中央を歩かず、
なるべく端の方を歩きましょう。
帰りも、鳥居をくぐったらふり返り、一礼をしましょう。
(鳥居はこれより聖域ですという意味です)
今更聞けない初詣の礼儀作法!正しい方法でお参りしよう!
「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」のお札(ふだ)は、
日本全国をお守りいただいている総氏神様とされています。
「天照大御神」は伊勢神宮のお札(ふだ)です。
伊勢神宮から全国各地の神社を通していただくことができます。
ということで、
ここでは初詣の礼儀作法を伊勢神宮から学びましょう。
初詣の礼儀作法
◇参拝する前に必ず手水所に立ち寄りましょう。
手水の作法
手水では手を洗い、口をすすぎます。
手や口を洗い清めることは「みそぎ」を簡略化した儀式です。
身も心も清め、すがすがしい気持ちでお参りします。
① 右手でひしゃくを持ってたっぷりと水をくみ左手を清めます。
② ひしゃくを左手に持ち替えて、右手を清めます。
③ 再びひしゃくを右手で持ち、左手で水を受け口をすすぎます。
④ 改めて左手を清めます。
⑤ 残った水でひしゃくの柄を洗い清め元に戻します。
「なぜ手水は左手からなのか?」
天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、
左目を洗ったときに生まれたからという言い伝えがあります。
そのため神道では右よりも左の方が重視されています。
参拝の作法
深いお辞儀を「拝」といい手を打ちならすことを、
拍手(はくしゅ・かしわで)といいます。
拝も拍手も古来から行われる作法です。
ご神前では「感謝の心」「おかげさまの心」をささげてお参りします。
① 神前に進み姿勢を正し、2回深いお辞儀をします。
② 胸の高さで両手を合わせます。
③ 肩幅程度に両手を開き2回拍手を打ちます。
④ 最後にもう一度深いお辞儀をします。
「二礼二拍手一礼」の作法と覚えておきましょう。
「拍手」の理由には諸説いろいろあります。
◇拍手をすることで音をならし邪気を払い神様に敬意を払うという説。
◇空気をふるわせ神を呼び起こし自分の存在を知らせるという説。
◇古代中国の貴人に対して拍手を打つ習慣が日本に伝わったという説。
自分の存在を知らせるためと捉(とら)えるなら、
なるべく大きくきれいな拍手を打ちたいものですね。
一般の人は神社や寺院にお参りするときは、
必ずすべて決められた通りにしなければならないなど厳密なものはなく、
ごく一般的な最低限の作法でかまわないそうです。
まとめ
初詣とは、新年最初に神社や寺院に参拝する行事のことで、
いつ行けばいいという厳密なルールはなかったのですね。
参拝の最低限の礼儀作法は、
鳥居の前では一礼
↓
手水所に寄る
↓
神様の前では「二礼二拍手一礼」で邪気を払う。
自分の存在を知らせるために、
拍手を大きく打つといいかもしれませんね。