春になればお花見が楽しみだという人も、
たくさんおられることでしょう。
「今年の開花状況はどうか」
「今年はどこのお花見スポットに行こうか」
ウキウキしながらお花見に行ける日を
指折り数えている人も多いでしょう。
ところでこの「お花見」とは桜の花のことですよね。
お花見=桜が日本の常識ですよね。
確かに桜の花はピンク色が可愛いし、
いっぱい咲いている姿は見応えもあってお花見に最適ですよね。
でもお花見は、
桜以外はダメなのでしょうか?
ということで、
日本人が大好きな桜についてちょっと考えてみましょう。
お花見といえば桜なのはなぜ?日本人が桜が好きな理由とは!?
俳句の世界では「花」=「桜」で春の季語なんですって。
つまりほかの花を表現したい時は、
「ひまわり」とか「スイートピー」とか
花の名前を言わなければいけないのだそうです。
それほど日本人の中では「花」と言えば
一番に桜を思い出すものなのですね。
私も桜の花は大好きです。
淡いピンク色で自己主張してなくてド派手ではないけれど華やかさがあり、
観ているだけで癒されるのが何とも素敵ですよね。
まあ「お花見」=「花を見る」ですから、
何も桜じゃなくてもいいということになります。
実際、梅や菜の花、水仙やコスモス、ヒマワリやアジサイだって、
イベントとして盛り上がっているところもありますよね。
でもお花見=桜が人気な訳は、
①寒い冬がやっと終わり春が来たと思えるから。
②パッと咲いてパッと散ることから命の尊さを感じられるから。
③夜になっても花が開いている。
④桜吹雪もきれいだから。
などが挙げられますよね。
夜になっても咲いているのでライトアップもきれいですし、
仕事帰りにお花見に行くこともできるというのが人気の訳かもしれません。
お花見で桜を見る由来とは?歴史を見ると始まりはこうだった!
昔はお花見と言えば梅だったようです。
昔というのは奈良時代頃のようで、
中国から伝わった梅の木は香りが良くて人気だったようです。
しかし平安時代には遣唐使の廃止もあって、
日本古来からある桜の木の方が人気になっていったようですよ。
その後は鎌倉時代の貴族の間で桜の花を愛でながら歌を詠んだりと、
風流な花見が行われていたようです。
お花見なのだから花を見るだけでもいいのですが、
現在のように花見をしながら宴会をするようになったのは、
あの武将、豊臣秀吉公が行った「醍醐の花見」が始まりのようです。
派手好きの豊臣秀吉公は京都の醍醐山に400本の桜の木を植えて、
1,300人もの人を招待してお酒やお菓子、料理などを振舞って、
ド派手な酒宴の場を設けたそうです。
美人な女性もたくさん参加して豪華絢爛なお祭りを行いました。
お花見が庶民の中で広がったのは江戸時代になって、
徳川八代将軍吉宗公が隅田川などに桜の木を植えてお花見を奨励したのです。
楽しい場を作って庶民の心をつかもうとしたのですね。
今でいうと将軍の政策の一つということですね。
まあ裏でいろんな思いがあったとしても、
庶民はお花見がとても楽しいものと浸透していったのですね。
やがてはお弁当や飲み物を持参して宴会をしたり、
桜餅や花見団子が売られるようになったりして、
お花見は楽しい、お花見と言えば桜というのが定着したようです。
もちろん花見は桜じゃなくてもいいのですが、
桜は大きな木に大量に咲くのでダイナミックですし、
木の下で宴会することもできますよね。
コスモスや菜の花もきれいですが、
近くでシートを広げて宴会するというのには向いてないように思います。
私はバラ園に行った時にお弁当を持って行きましたが、
静かに食べるといった雰囲気でしたね。
バラもきれいだけど上品すぎて騒いではいけないような感じでしたね。
そうそう、大阪の造幣局の桜の通り抜けも行ったことがあるのですけど、
確かに桜はきれいだったけど通り抜けするだけではちょっと物足りなかったですね。
まとめ
別にお花見は桜以外でも構いません。
ただ日本人がお花見と言えば桜と思うのは、
春が来た!というウキウキした気分と、
楽しく騒ぐことができるというのがいいのかもしれません。
花より団子で桜のお花見は宴会もできるというのが
人気の理由かもしれませんよ。