宅建とは「宅地建物取引士」の略で、
不動産取引の専門家の国家資格のことです。
建築会社が自社で建築した物件を販売するためには、その宅建の資格が必要です。
また宅建の資格を持っていると、
不動産会社や金融機関、
建築会社などへの就職や転職が有利になりますし、
独立して建築会社を開業することも可能です。
とにかく何かと役に立つ宅建ですので、
ぜひ資格を取りたいと思われている方は多いです。
しかし宅建は国家資格、
ひょいと受けてホイと合格するものではありません。
やはりそれなりに勉強しなければいけません。
専門学校に通って勉強するのもいいですが、
仕事をしながら試験に臨みたいと思われている人は、
学校に通う時間がない場合もあります。
そこでこの記事では、
宅建を独学で学んで合格するコツをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
宅建を独学で合格するための勉強法とは
まずは宅建の試験概要を見てみましょう。
スケジュール:試験は1年に一回。10月の第3日曜日。
申し込みは7月2日~31日まで。
受験費用:7,000円
試験内容:全問4択のマークシート方式で全50問。
(民法等14問 宅建業法20問 法令上の制限8問 その他関連知識8問)
合格点:50問中31~36点(約7割以上)
合格率:過去10年間の合格率は15%~17%
1年に1回しかない上に、
合格率が15%とはかなり厳しいですね。
「4択のマークシートだから適当に書いたら当たった」
というレベルではないようです。
宅建に合格するためには、
やはりそれなりに勉強しなければいけないということです。
しかし試験なのですから、
どんな問題が出るかはわかりませんよね。
過去問題集を全部覚えても、
それらが出るとは限りませんしね。
というか、過去問をすべて丸覚えするのは不可能です。
試験の範囲はすごく広いので、
どこかにポイントをあてて勉強したほうがいいでしょう。
宅建の合格点は31点~36点で、
大体上位から15%の人を合格としていますので、
35点ぐらいを目標にしましょう。
つまり満点でなくてもいいのですよ。
民法等が14問、宅建業法が20問ですので、
この二つに集中して勉強すれば34点は取れるということになります。
あっちもこっちも中途半端に勉強するより、
この二つに全精力を注いだ方が合格できる確率が上がりますよ。
宅建合格のために独学ならスケジュールをきっちり立てよう
学校や講座に通って勉強するのなら、
講師が勉強法やスケジュールのアドバイスもしてくれます。
しかし独学の場合、自分で自分を厳しくしなければ、
ダラダラと実の無い勉強法になってしまいます。
まずは自分の生活の中からどのくらい勉強に時間を取れるか、
ということを考えてみましょう。
宅建に合格するために必要な勉強時間は、
200時間~300時間と言われています。
1日2時間勉強して100日経ったから
「はい、OK!」という訳ではありませんよ。
勉強というのはいかに集中しているか、
問題の意味を理解しているかということが大事です。
宅建の試験は1年に一回ですが、
1年間ずっと勉強し続けるのは無理がありますよね。
ましてや他に仕事をしていると、
勉強ばかりするのは難しいです。
だから大体半年ぐらい前から始めればいいのではないでしょうか?
4月ごろにテキストを購入して、
宅建とは何かということを理解することから始めましょう。
テキストを読んで小問題などを解いてみて、
なぜ間違ったのかなぜ正しいのかをよく理解しましょう。
短時間でも集中して勉強をして、
小問題で理解できているかを確認しながら少しずつ次に進みましょう。
7月~8月頃には問題集に挑戦してみて、
自分の苦手を見つけるのも一つの方法です。
この頃に時間があるようなら、
短期の講座やインターネット上での講座を受けてみるのもいいですよ。
どうしても理解できないことを直接質問することができ、
わかりやすく解説してもらえるので、
勉強がはかどりますよ。
そして9月頃には、
過去問題集を本番さながらに解いてみましょう。
過去問題集も発売されていますが、
ネット上に過去問の解説付きやランダムに出されているものもありますので、
利用してみましょう。
まとめ
宅建は国家資格なので、簡単という訳ではありません。
宅建に合格するためには、
- 集中して勉強することが大事
- 自分の生活の中から無理をしない程度に勉強時間を作る
- 全部ではなくポイントを絞って勉強したほうが良い
このようなことが言えるのではないでしょうか?
ぜひ計画的に勉強し、
宅建の試験に見事合格しちゃいましょう。