猫は便秘で死ぬこともあるって、ご存知でしたか?
人間にとっても便秘はつらいもの。
でも人間は自分で対処できるので、
便秘で死ぬという人は、
ゼロではないにしても普通いませんよね。
それが猫の場合ですと自分で対処できないので、
便秘で死ぬ可能性もあるんです。
とまあ、いきなり猫は便秘で死ぬこともあるなんて、
怖がらせるようなことを書いてしまいましたが、
適切に対処していけば大丈夫ですよ。
この記事では、
- 猫の便秘がなぜそこまで危険なのか
- もし便秘になってしまったらどうすればいいのか
解説していきたいと思います。
猫の便秘は思ったより深刻!嘔吐もある場合の対処法!
猫の便秘、そのうち出るだろうと思っていると大変なことになります。
猫は、人間のように痛みや苦しみをうまく表現できないため、
異変に気付くまでに時間がかかってしまうことが多いのです。
通常、健康なおとなの猫で、1日1~2回排便をします。
それが回数が減ったり、
コロコロのかたい便しか出ない状態が便秘です。
当然個体差があるので、
日頃からトイレの回数など把握しておくといいと思います。
便秘の猫の便は小石のようにとっても固くなります。
小石がお腹に詰まっていると思うと辛いですよね!
腸に便が詰まった状態で長時間経過すると、
自力で出すことは困難になり、
病院での治療が必要となります。
病院では、浣腸をしたり手で掻き出したり・・・
ひどい場合は手術となります。
そうなると、猫ちゃんも辛い思いをしなくてはなりません・・・
便秘がひどくなると食欲不振になり、
体力が低下してしまい、免疫力も落ちてしまいます。
飼っている猫ちゃんの種類や大きさ、
骨格によっても違いますが、
骨盤の幅が狭いと踏ん張る力が弱い為、
便秘になりやすいと言われています。
便が固すぎて出せなくなると、
嘔吐の症状が現れることがあります。
いきんで吐いてしまうのは、
貧血を起こしてしまっている可能性があります。
また、ストレスや誤飲、
筋力の衰えなどからも便秘になりやすくなります。
そうなると、腸に便が溜まっているわけですから、
逆流して吐いてしまうこともあります。
毛玉をうまく吐き出せないことでも便秘になりますので、
こまめにブラッシングなどしてあげるのも大切です。
嘔吐したものから便の臭いがしたら、
腸閉塞の可能性がありますので、すぐに病院に行きましょう。
便秘を繰り返していると癖になり、
巨大結腸症という病気になってしまうこともあります。
巨大結腸症になると、
症状的にもかなり辛いですし、
治療にも時間がかかります。
そうならないためにも日頃から注意して見守り、
猫の便秘にいち早く気づくことが大切です。
猫の便秘は何日まで様子見でいい?病院を受診する目安!
便秘になってしまった場合の症状として、
- トイレの周りをウロウロしている
- トイレで排便体制を取るが、出ていない
- コロコロうんちに変化した
- トイレでいきんで吐いてしまう
などといった症状が現れたら、
便秘を疑ってください。
健康な猫は1日に1~2回排便しますので、
2~3日出ていなかったら、病院に連れて行きましょう。
自宅で浣腸をする人もいるようですが、
実は浣腸で命を落とす猫もいます。
素人判断をせず、
病院できちんと診察してもらったうえで処置をしてもらったほうが絶対安心です!
では、便秘にならないようにするにはどのような方法があるでしょうか。
猫の便秘の予防方法
・餌を見直して食物繊維の含まれているものにする
食物繊維が多く含まれている餌は軽度の便秘なら解消につながります。
水分をたくさん取らせてあげましょう。
中度の便秘で食物繊維をあげすぎると、
肛門を傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。
・水分を多めにあげる
冷たい水よりも人肌温度の水のほうが好むようです。
常にきれいな物を用意してあげましょう。
あまり飲まない子には、流れているお水なら興味を持ってくれるかも。
・運動
おもちゃで一緒に遊んだり、
キャットタワーなど設置してあげるといいかもしれません。
肥満気味の猫ちゃんにはダイエットになっていいですね^^
・油分を与える
オリーブオイルを食事に少し混ぜてあげてみると、
スルッと出てくる効果が期待できます。
オリーブオイルが苦手な猫ちゃんには、
味付きの毛玉除去用のペーストでもいいかもしれません^^
・マッサージ
優しくお腹をマッサージしてあげましょう。
「の」の字を書くようにマッサージすると、
腸の動きが刺激され活発になります。
お腹を触られたりするのを嫌がったりする場合、
便秘や、他の事が原因の場合もありますので、
早めの受診をおすすめします。
まとめ
猫は便秘で死ぬこともあります。
便秘くらいで・・・と侮っていると、
人間とは違って大変なことになります。
しかし適切な対処をすれば、大丈夫です。
大切な猫ちゃんを守るために、日々様子を伺い、
日常生活に便秘解消法を取り入れてみてください。
そしてもし便秘に気づいたなら、
動物病院に連れていきましょう。
自宅で浣腸をするなど、
素人判断は危険です。
獣医さんに診てもらうのが、一番間違いがない方法です。