初夏の頃に旬をむかえるびわ。
上品な甘さで、高級フルーツとしても知られていますよね。
本記事では、びわの皮を上手にむく方法や美味しい食べ方、
食べる時の注意点について紹介いたします。
びわの美味しい食べ方ってあるの?皮のむき方に一工夫をしよう!
びわの皮はむきにくいし、種も多いし、
食べるのに手間がかかるというイメージがありますよね。
でも皮のむき方や種の取り方のコツをつかめば、
より簡単に美味しいびわが楽しめるんです!
- 包丁で半分に切る
種を中心にグルっと包丁で切り目を入れ、両手でひねると簡単に2等分になります。
- 皮をむく
ヘタを取り、皮をむきます。
びわの皮は5枚の葉がくっついた形をしているので、
底(おしり)の方から5等分を意識してむいていくのがコツです。
こうすると、意外とツルッときれいにむけますよ。
- 種と渋皮を取り除く
種を取り、ティースプーンなどの小さ目のスプーンで渋皮をすくうように取り除きます。
この時も、底(おしり)のほうからスプーンを入れるのがポイントです。
力を入れすぎると実が崩れてしまうので、ゆっくり慎重にしてくださいね。
- 色止めする
びわはとても変色しやすい果物です。
すぐに食べない場合は、塩水やレモン水に漬けて色止めしておくことをおすすめします!
この方法だと、実が崩れることなく、
皮や種をきれいにむくことができます!
びわは傷みやすく、そのままでは日持ちしにくい果物です。
そのまま食べてももちろん美味しいですし、
「たくさんあって食べきれない」という時は傷むまえに皮をむいて、
ジャムにしたりするのもおすすめですよ。
「そのままで食べる以外の食べ方をしてみたい」という時にも、
きれいに皮がむけていればゼリーにしたり、タルトにしたり、
バリエーションが広がりますよね。
びわの食べ方では種に注意が必要!びわの種を食べてはいけない理由
びわの美味しい食べ方をご紹介しましたが、
びわを食べる時に注意しなければならないのが、びわの種です。
びわの種には天然の有害成分が含まれており、
多量に摂取したりすると健康を害する恐れがあるのです。
実はこれまで、びわの種は逆に「健康に良い」や「がんに効果がある」として、
種を粉末にした健康食品なども販売されていました。
しかし、健康に良いという十分な科学的根拠はなく、
むしろびわの種に含まれているシアン化合物の一種である「アミグダリン」という成分が、
体内で分解されて「青酸」を発生させる可能性があり、
人体へ悪影響があるそうです。
この「アミグダリン」は、かつて「ビタミンの一種」という説もあったそうで、
「健康に良い」という間違った情報が広まっていたのではといわれています。
現在は、その説は完全に否定されているそうです。
実際、海外では、この「アミグダリン」を多量に摂取したことによる健康被害や
死亡例まで報告されているそうです。
こういった経緯から、2017年に農林水産省が、
びわの種を食べないよう注意を呼びかける文書を発表しました。
→ http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/loquat_kernels.html
それ以降、色々な料理サイトやレシピサイトから、
びわの種を使った料理が削除されるなど、対応が行われました。
人体へ悪影響があるのはあくまでも種で、
果実を食べるぶんには問題ありません。
しかし、なかには「びわのハチミツ漬け」や「びわの梅酒」など、
種をとらず実を丸ごと使った料理のレシピなどが残っている場合があります。
種を粉末状にしたものに比べて、
人体への影響はうんと低いようですが、
少なくとも食べ過ぎないように注意が必要ですね。
まとめ
- びわの美味しい食べ方!上手に皮をむいて色々な食べ方を楽しもう!
- 人体に悪影響?びわの種には注意が必要!
初夏を感じるびわ。
美味しく食べるコツをチェックして、
旬の味を楽しみましょう!