初夏の代表的な果物であるさくらんぼ。
そのまま食べても美味しいし、
ゼリーやパフェのトッピングにしても可愛いですよね。
普段何気なく食べているさくらんぼですが、
「さくらんぼの種には毒がある」という話を聞いたことはありませんか?
本記事では、「さくらんぼの種の毒」について徹底解説します!
さくらんぼの種を食べると死んじゃうの!?毒があるって本当なの?
さくらんぼの種にはアミグダリンという成分がふくまれており、
消化器官で微量の青酸を発生させるということが分かっています。
この青酸が中毒を引き起こし、
最悪の場合には死にいたる可能性もあるのです。
過去に、「サクランボの種には毒があり、5個食べると大人でも死に至る」
とする動画が話題になったことがあります。
ですが、動画が話題となったあと、
中国の医者が「成人がさくらんぼの種で中毒症状になるには
2キロ以上のさくらんぼの種を食べる必要がある」と否定しています。
確かにさくらんぼの種には中毒を引き起こす成分が含まれていますが、
「5個食べると死に至る」というのは、
どうやら誇張された誤った情報のようですね。
しかし、「じゃあ数粒くらい大丈夫だよね」と安心もできません。
イギリスの男性がサクランボの種を3粒噛み砕いて食べたところ、
青酸中毒になったいう事故があったそうです。
彼は3粒食べた時点で体の不調に気付いたということですが、
たった3粒で大人でも中毒症状が表れたということは、
「5個食べると死に至る」とまではいかなくても、
危険性は高いということですよね。
この「5個」は大人の場合の数ですから、
小さい子どもはさらに少ない数でも危険性があるということです。
家でさくらんぼを食べる時、
種は食べないように気を付けたいですね。
さくらんぼの種は誤飲しないように注意が必要!普段から気をつけよう!
さくらんぼの種は皮が硬く消化されにくいため、
種を噛み砕いて飲み込んだり、わざわざすり潰して食べたりしない限り、
青酸中毒の心配はありません。
そのまま飲み込んでしまった場合、
基本的にはそのまま排出されます。
とはいえ、そのまま飲み込んでしまうと消化器官に負担がかかり、
下痢や便秘などの不調を引き起こしてしまうこともあるようです。
また、さくらんぼの種は大きくないとはいえ、
種をのどに詰まらせる危険もあります。
小さい子どもの場合、特に注意が必要ですよね。
家庭で実践できる「種の誤飲対策」をご紹介しますので、
参考にしてください!
- 種を取り出してから食べる
小さい子どもはまだ、さくらんぼの種だけを大人のように口から
「ペッ」と出すことが難しいです。
さくらんぼの種は小さいから大丈夫だろうと油断せず、あらかじめ取ってから与えたり、
種を取ってから食べるよう教えてあげてくださいね。
- 種をかじらないように注意
毒性があるのは種の中身です。
誤って種をかじってしまって中身まで飲み込んでしまうのは良くありません。
「ガリッ」と噛んでしまった時点で、飲み込まずに口から出すようにしましょう。
- 誤飲してしまったら
万が一誤飲してしまったら、まずはのどに詰まらせていないか確認してください。
のどに詰まらせていたり、明らかに様子がおかしく中毒症状が疑われる場合は、
すぐに病院を受診しましょう。
中毒症状が起こらなくても、数日後にお腹の不調を起こす場合もあります。
1、2粒くらいならあまり心配しなくても大丈夫なようですが、
数日は様子を気に掛けるほうが良いですね。
まとめ
- さくらんぼの種には毒があるのは本当だった!少量でも食べないように注意しよう。
- 種の誤飲に注意!体に不調を感じた時は、すぐに病院を受診しよう。
旬の短いさくらんぼ。
種の誤飲に注意して、
季節の味を100%楽しみましょう!