保存期間も長く、常温保存ができるため便利な缶詰め。
特にみかんの缶詰めやパイナップルの缶詰など、フルーツの缶詰めは安くお手軽なので、利用している人は多いと思います。
そんな便利な缶詰めですが、
「果物の缶詰めは体に悪い」
という話を聞いたことはありませんか?
いくら便利であっても、体に悪いと言われると気になるところですよね。
今回は、
- 果物の缶詰めは本当に体に悪いのか?
- なぜそんな話が出ているのか?
- 実際のところ栄養などはどうか?
など果物の缶詰めについて解説していきます。
果物の缶詰の栄養とは?生とはどれだけ違う?
果物の缶詰めと生の果物の栄養などを比べたとき、
大きな差が出るのは酵素です。
その理由は、熱によって酵素が効果を失うから。
みかんなどに含まれるビタミンCも水溶性のため、
缶詰めにすることで減ってはしまいますが、
0にはなりません。
他の栄養面で言えば、
さほど差がないと思っていいですよ。
缶詰めにするまでの過程で加熱処理をするため、
熱に弱い酵素だったりビタミンCはどうしても
生の状態と同じだけの栄養を保つことが難しいんですが、
食物繊維やビタミンEのように熱に強い栄養に関しては、
生でも缶詰めでも大差が出るなんてことはないんてす。
むしろ、色素系の栄養については、
生よりも含まれている量が多い場合もあるんですよ。
缶詰めだと、なんとなく栄養価も落ちてしまっているんじゃないかと思われがちですが、
実はそんなことないんですよ。
果物の缶詰はシロップが悪者!?身体に悪いと言われる理由とは?
生のものより栄養価が高い場合もあるのに、
果物の缶詰めが身体に悪いと言われるのは不思議ですよね。
その理由は、缶詰めに入っているシロップにあるんです。
誰もが知っているように、
缶詰めのシロップってすごく甘いですよね。
当然、それだけ高カロリーになりますし、
糖も多く含まれています。
なので糖尿病がある人は、やはり避けなければなりませんし、
そうでなくても摂取量には気をつけた方がいいですね。
私もそうですが、多くの人が缶詰めの果物を
食べたことがあると思います。
そして、子供の頃に
「缶詰めのシロップは身体に悪いから飲んじゃダメ!!」
と言われて育ってきた人も多いと思います。
実は私、シロップが甘くて糖が多いために太るから。という理由で
飲んじゃダメ!!と言われていると思っていたんです。笑
でも、本当の理由は違ったんですね。
缶詰めのみかんを思い出してみてもらうと、
みかんの皮は残っていることなく
きれいに剥かれていますよね。
きれいに剥かれた皮は、
実は塩酸で皮が溶かされていたんです。
塩酸が使われているなんて聞くと、
なんとなく怖い感じがしますが、
もし、それに問題があるとしたら、
他の方法がとられているはずですよね。
塩酸は缶詰めにされる前には完全に揮発して
なくなっている状態にあるので大丈夫なんですが、
塩酸を使っているということはシロップに塩酸が残っているかも…と
不安に思う気持ちから、
シロップがダメだと言われていたのかもしれませんね。
他にも、缶詰めの内側にスズをメッキしたものが使われていた時期があり、
そのスズがシロップに溶けだしてしまっているということから
身体に悪いと言われていたようです。
しかし、実際にはスズは体内で吸収される訳でもなく、
排出されるので心配することはないのですが、
なんとなくのイメージで良くないんじゃないかと
思われていたのかもしれませんね。
まとめ
果物の缶詰めは保存期間も長くて
常温での保存ができるのですごく便利ですよね。
そんな便利な食べ物であっても身体に悪いと聞けば避けようとしてしまいますが、
その理由についてよく知る必要があります。
なんとなくの印象だったりイメージだけで避けたり、
風の噂のようになんとなくこんな事を聞いたからという理由で
避けるのは良くないんじゃないかと思います。
もちろん、缶詰めのシロップは含まれる糖の量も多いですし、
過剰摂取は身体にとって悪いことになってしまうので、
そこは加減する必要があります。
缶詰めの果物は生の果物に比べると安く買うこともできますし、
お弁当のデザートや食後のデザートにも缶詰めを開けるだけで
パパッと出せるので手軽です。
その手軽さだけでなく今の私たちに不足しがちな食物繊維も含まれており、
手軽に摂ることもできるので、
缶詰めの果物を食事の中に取り入れたり、
間食として取り入れるのは決して悪いことではないですよ。