包丁を扱う時は、
添える手は「猫の手にしましょう」と、
よく言われています。
「猫の手」っていったいどういう事?
そこでなんとなくよく言われる
「猫の手」の本当の意味を解説しますね。
本来の意味がわかれば
「猫の手にしていたけど包丁で切った」
なんてことはなくなりますよ。
正しい使い方で安全に包丁を使うようにしましょう。
包丁を使う時によく言われる猫の手!意味をきちんと知ってる?
包丁を使う時によく言われる猫の手。
本物の猫の手を見てみると、
確かに先が丸まっていて常に「ぐー」状態ですよね。
よく言われる包丁を使う時の猫の手は、
正確には「ぐー」ではありません。
軽く指を曲げた状態です。
手のひらにはちょっとした空間ができています。
包丁で食材を切る時は左手で食材を押さえないと切れません。
まな板の上に乗っている食材をしっかりと押さえないと、
右手だけで包丁を下ろしても食材がつるりと逃げてしまいます。
これはかえって危ない!
食材を思うように切れないどころか、
滑ってどこかに飛んで行ってしまい、
慌てて押さえようとして予想外のところを
包丁で切ってしまう可能性があります。
包丁は刃物、危険物です。
人の指ぐらい簡単に切り落とせちゃうのですよ。
左手で食材を押さえようとするときに、
指先や手のひらを広げて逃げないようにするのが一番簡単ですよね。
力も入りますし、幅広く抑えることができます。
でもこれが指を切ってしまう原因ですね。
指先は爪があるので、
「包丁が当たって危ない!」
という感覚が伝わりにくいです。
気が付いた時には、
もう指を切っていたということになっちゃいます。
これを避けるために安全に包丁を使う方法が
「猫の手」ということです。
軽く左手を丸めて指先で食材が逃げないように押さえます。
そして左手の中指の第一関節から第二関節の間ぐらいに
包丁のまっすぐな部分を当てます。
中指の関節に包丁がさわっていることを意識しながら切れば、
指を切ることはないということになります。
包丁をあまり高い位置からトントンすると、
中指の関節の皮を削いじゃうこともあるので注意しましょう。
こればっかりは慣れの問題で、
プロのようなスピードで切るのは修業が必要ですが、
家庭で料理するのなら慌てる必要はありません。
遅くってもいいじゃありませんか?
けがをして痛い思いをしたり、
血染めのキャベツの千切りを作るぐらいなら慎重にした方がいいですよ。
包丁の猫の手は親指に注意が必要!包丁の基本をしっかり押さえよう!
包丁の猫の手というのは、
要するに包丁より向こう側に
指がいかないように丸めましょうということです。
よくあるのが食材を押さえようとするあまり、
親指が包丁より向こうに行っちゃうことです。
中指の関節に包丁は当たっているけど、
親指が出ていることに気づかず切っちゃうのですね。
これは猫の手でもグーになりすぎているからです。
じゃんけんグーにすると親指は他の4本の指より外側に出ますよね。
親指の手のひらに入れると食材を押さえることは不可能です。
上にあげた通り、猫の手でも軽めに握ることが大切です。
でもですね、猫の手にしても、
食材をしっかり押さえるのはちょっと難しくありませんか?
実はこれは、まな板の位置が問題なのです。
猫の手で平行に食材を押さえようとすると、
左手をかなり開かなければいけませんよね。
この窮屈の状態で右手で包丁を使おうとすると、
せっかくしている猫の手の中指の関節に包丁がうまく当たりません。
食材が逃げて行ったり、
体が痛くなったり、
うまく切れなかったりで、
イライラしちゃいます。
これを避けるためには、
右足を一歩引いて体を斜めにする。
まな板を斜めに置く。
などの工夫をしましょう。
料理の仕方や包丁の扱い方に基本はあっても決まりはありません。
自分が無理なくできるようなスタイルで調理しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
包丁を使う時の猫の手の意味がわかりましたでしょうか?
猫の手はぎゅっと握ったグーではなく、
指先を保護するために軽く丸く握ることです。
よく包丁で手を切るという人は、
一度猫の手を試してみてくださいね。