親になれば子供が心配で、
子供が何かをする際につい口出ししたり、
手を出したりしてしまいますよね。
でもいくら子供を思うが為でも、
度を越してしまうと、過保護になってしまいます。
そんな過保護が子供に与える影響と、
子供の将来についてみていきましょう。
過保護が子供に与える影響ってどんなもの?考えられる悪影響!
「過保護」という言葉は聞いたことがあると思います。
私も長男が小さいころ、
子育てが初めてなのもあり、
少し過保護になってしまっていました。
子供が何か選ぶ時も先々のことを考えたりして、
子供が選ぶ前に、
「こっちのほうがいいんじゃない?」
と言ったり、
転ぶ前に転ばないように仕向けたりしていました。
やがて子供は何かあれば、
「ママが言って」
「ママがやって」
というようになってしまいました。
私が何か間違っているのではないかと、
思うようになったのは後になってからのことです。
下に二人男の子がいますが、
二人目からは、子育ても慣れてくるので、
割と見守りながら子育てが出来ていました。
弟たちは意思がはっきりしており、
「ああしたい」
「こうしたい」
など、はっきり意見を言えたり、
言われる前に考えて行動できます。
長男は、ご飯を食べに行っても、
「これとこれどっちにしたらいいと思う?」
と聞いてきて判断できないのに対し、
弟二人は即決します。
友達と遊んでいて帰りたいなと思っても、
長男は、帰れません。
弟たちは帰りたいと思った瞬間に、
帰ります。
もちろん遊びたくない日も同じです。
弟たちははっきりと断るのに対し、
断れずに遊んでしまうのです。
このように決断力がなく意思を伝えられません。
生まれ持ったものも多少あると思いますが、
過保護にしてしまった親の責任が大きいと思います。
過保護は子供を心配するあまり、
度を越えて手を出してしまったり、
すぐに欲しいものを与えてしまうので、
子供自身が成長できません。
過保護に育ててしまうと、
子供は以下のようになってしまいます。
- 言われなければ出来ない。
- 相手に意思を伝えられない。
- 相手が何とかしてくれる。
- なんでも親に聞いてしまう。
- 自分で考えられない。
- なんでも思い通りになると思ってしまう。
- 失敗したときに、立ち直れない。
子供は自分で考えさせ、
自分でなんでも取り組ませ、
失敗を経験させることによって、
成長できるのです。
私も自分の間違いに気づいてからは、
すぐに手を出したり口出しをせず、
失敗するかもしれないと思っても、
見守るようにしました。
今では失敗も経験し自分で試行錯誤しながら、
少しづつですが自分で考えられるようになり、
自分で意思も伝えられるようになり、
社交的にもなってきたと思います。
小4になった息子が、来年の音楽会は、
「ピアノしようかな」
と言ってきました。
過保護の時の私なら、
ピアノを習っていないのに失敗してしまうんじゃないかと心配し、
止めていたと思いますが、
「やりたいならやってみたら」
と伝えました。
このまま気づかずに過保護を続けていたらと思うと、
少し怖いなと思います。
過保護にされた子供の将来は?自分では何もできないダメな大人に!?
子供の時は、親から守られてきましたが、
大人になると家庭から社会に移っていきます。
過保護にされた子供は自分から何もせず、
上司からの指示がなければ仕事が出来ません。
考えることも意思の疎通も出来ないため、
周りの上司や同僚からの期待や信頼を得ることは、
出来ないのではないでしょうか。
大きく言えば社会に適応できません。
過保護に育てたばっかりに、
大人になって子供が、
辛い思いをする羽目になります。
子供の頃は失敗をしても守ってあげられるので、
たくさん失敗を経験させて、
立ち直れる力をつけてあげるべきです。
欲しいものがすぐに手に入る子供時代を過ごせば、
手に入れるための努力は身に付きませんし、
伝える力がなければ、
人とのコミュニケーションも取れません。
過保護にされた子供は、
大人になり生きていくのに、
大切なことがまったく身に付きません。
子供を信じてなんでも挑戦させることが、
子供を守ることになるのではないでしょうか。
まとめ
過保護にされた子供は、
生きていくうえで必要な、
伝える力、考える力、努力、決断力
と大切な力が養われません。
自分が子供に対して過保護だと思ったときは、
子供から少し離れて見守る、
チャンスなのではないでしょうか。