教育ママと聞くと、
悪いイメージがある方が多いと思います。
しかし教育ママと言っても、
大きく分けて2種類の教育ママがいると思います。
どちらも子を思う気持ちは同じですが、
極端にいうと行き過ぎたママと、
子供を尊重し見守るままの二つに分かれるのではないかと思います。
今回は教育ママに子供が与える影響と、
その後は優秀になるのか、
どうなっていくのかを見ていきましょう。
教育ママの子供は優秀になるの!?
結論から言えば、
教育ママの子供は必ずしも優秀になるとは限りません。
なぜかというと、
最初に2種類のママがいるというお話しました。
行き過ぎた教育ママに育てられると、
優秀になるどころか、
反対の結果を生んでしまう恐れがあります。
どういった子供になってしまう恐れがあるのか、
見ていきましょう。
行き過ぎた教育ママに育てられると、優秀どころかこうなってしまう危険性が
① 協調性が育たない
子供は小さいうちに友達と遊び社会のルールを学び、
友達を作り運動能力を高めていきます。
行き過ぎた教育ママはその時間さえ削り、
習い事や勉強の時間に変えてしまう傾向があります。
そうなると運動神経は発達しませんし、
協調性も育めないので、
コミュニケーション能力が育ちません。
② 勉強が嫌いになる。
子供にそれだけ勉強させれば、
勉強が得意でも不得意でもある程度できるようになります。
すると子供が勉強をできることが自慢になり、
自分の子供はほかの子より優秀だと思い込み、
次々と習い事を増やしたり、
勉強をさせすぎて子供が疲れていても気づかずに、
エスカレートしていく。
それでは子供は疲れてしまい、
大きくなるにつれて、
勉強ばかりさせる親は嫌だと勉強嫌いになるでしょう。
③ 悪いことをしてでもいい点を取ろうとする。
結果ばかりを気にして、
悪い結果が出れば、怒ってしまう。
結果ばかりを見る親に対して、
子供は悲しくなります。
そのうち結果さえよければいいと思い、
子供は思い詰めて、
悪いことをしてでもいい点を取ろうとしてしまう可能性があります。
④ コミュニケーション能力が育たない
子供の話を聞かず、
子供には判断できないと自分の意見を押し付けて思い通りにしてしまう教育ママ。
そうなると自分の目標を見つけられず、
自分の考えも相手に伝えることが出来なくなり、
コミュニケーション能力が育たない恐れが。
⑤ 自分に自信がなくなってしまう。
自分の基準で物事を考えてしまい、
これはダメとテストのように減点してしまう。
子供は自分に自信を持てなくなってしまいます。
⑥ 自分で考えられない子になる。
勉強をしている際に、
分からない問題があるとイライラし、
子供に考えさせずに答えを言ってしまうと、
自分で考えられない子になってしまいます。
⑦ 打たれ弱くなる。
いつも先回りして失敗しないようにお膳立てしていると、
大きくなり失敗したときに、
立ち直れないなんてことになりかねません。
上記の行き過ぎたママは、
子供が好きすぎるあまり心配しすぎて、
過干渉や過保護になってしまったり、
期待を持ちすぎてエスカレートしてしまうのですが、
子供に依存してしまっているので、
子供が優秀になるチャンスを逃してしまっています。
どうせやるなら素敵で尊敬される教育ママを目指そう
教育ママという言い方は悪い意味で使われがちですが、
教育熱心なのはいいことですよね。
ただやり方がよくないというだけ。
どうせやるなら愛情たっぷりで、
子供を尊重し見守る教育ママになりましょう。
① 勉強ばかりではなくメリハリを付ける。
見守るママは、遊ぶ時間も大事なので、
勉強の時間と遊びの時間を持つようにしている。
外で遊ばせることによって運動神経も発達し、
友達と遊ぶことで協調性やコミュニケーション能力が身に付きます。
② 習い事ばかりさせない。
やりたいと言ったことをさせる。
その代わりやりたいといったことはすぐに辞めないで、
続けさせ忍耐力をつけさせる。
子供も自分がやりたいと言ったことなので、
納得して取り組める。
③ 結果よりも過程を大事にする。
結果を見てしまいがちですが、
見守るママは過程を重視し評価するので、
子供もお母さんは見てくれているという安心感があり、
より一層いろいろなことに取り組むようになります。
④ 子供の話を聞き尊重する。
子供の話を聞いてあげ、
その意見を尊重してあげると、
子供は自分の意見を人に伝える能力が身に付きます。
結果、他人とも自信を持って話すことが出来るようになります。
⑤ よい所を見つけて褒める。
悪いことや出来ないことに目が行きがちですが、
よい所を見るように心がけ、
褒めて伸ばしてあげると自信が持てるようになります。
⑥ 子供が勉強でわからない問題があっても答えを言わない。
答えを言わないで考える時間を与え、
見守るようにすると、
自分で考える力が身に付きます。
⑦ 子供の失敗する機会を邪魔しない。
失敗するかもしれないけれど口出しせず見守ります。
失敗は成功の母という言葉があるように、
子供は失敗して成長していきます。
子供が失敗しないようにいつも先回りするのは、
子供の成功の邪魔をしているようなもの!!
もし失敗して落ち込んだ時は、
再挑戦できるよう背中を押してあげます。
⑧ 遊ぶ、勉強する以外でも学ばせる。
お手伝いをさせることもいろいろ学ぶことが出来ます。
料理や洗濯、お茶碗洗い等で新たに発見することや、
得意なことが見つかる場合もあります。
見守るママは子供をつかず離れず見守っています。
行き過ぎママの子育ては距離が近すぎて、
子供の自主性を奪ってしまっています。
教育熱心なママといっても、
正反対ですね。
教育ママに育てられた子供たち。。。その後はどうなった?
上の項目で説明しましたが、
行き過ぎママはひたすら勉強させているのに対し、
見守りママは子供を個人として扱い、
自主性を伸ばしてあげたように感じます。
教育ママに育てられた人の話を聞くと、
ひたすら勉強しなさいと言われ、
期待に応えるために必死で勉強していい高校に入ったが、
上には上がいて、その高校でついていけず落ちこぼれてしまった。
というのはよくあることです。
見守りママに育てられた子供は、
勉強もスポーツもどちらも意欲的に取り組み、
いい所に就職できたという話もあります。
もともと持って生まれたものがあるので、
どういう状況であれ勉強ができる子や不得意な子はいると思います。
しかし親がその子を見て、
その子に合った育て方をすることが、
一番なのではないでしょうか。
行き過ぎママのように、
子供を人形のように育ててしまうのはおすすめできません。
子供の可能性は未知数ですので、
お子さんを伸ばしてあげられる子育てを目指していきましょう。