「お葬式」はいつも突然にやってきます。
遺族は看護や突然のことで、
肉体的にも精神的にも動揺(どうよう)があるものです。
「お葬式」に行くときは、
そのような点に十分な配慮が必要です。
失礼がないよう「葬式マナー」や「香典の渡し方」
その他のさまざまな礼儀作法を覚えておきましょう。
久々にお葬式に参列することに!お香典の相場はいくらぐらい?
お葬式に出かける前に準備すること
□ 斎場の場所と開始時間の確認をしましょう。
□ 香典の表書き、中袋の記入、現金の封入の確認をしましょう。
□ 香典をふくさに包みましょう。
□ スーツは黒の喪服を着用しましょう。
白シャツ、黒無地のネクタイ、黒靴下を着用しましょう。
靴は金具のない黒が一般的です。
□ 数珠は意外に忘れるので気をつけましょう。
お悔やみのことばのかけ方
故人の死を悼(いた)む気持ちをお伝えする、
お悔やみの言葉にはマナーがあります。
失礼にならないよう言葉を伝えましょう。
「一般的な言葉とは?」
「このたびは誠にご愁傷(しゅうしょう)さまでございます。心からお悔やみ申し上げます」
と伝えましょう。
宗教によって死に対しての考え方に違いがあります。
キリスト教では人の死は「悲しい終わり」ではなく、
「神のもとにめされる」というものといいます。
おくやみの言葉としては
「安らかなお眠りをお祈り申しあげます」
が一般的です。
香典の金額の相場は?
香典の由来は、香を供えるという意味から、
香を買う費用といった意味です。
香典の金額は故人との関係を考慮(こうりょ)して包みましょう。
一般的な香典の金額の目安
親戚(しんせき)
→ 1万円
勤務先社員の家族、勤務先の上司や同僚、友人や知人
→ 5千円
お葬式のお香典マナー!金額から書き方までしっかり覚えましょう!
「お葬式」の香典金額は重なる数字、
偶数は「何度あっても困る」ということから避けるべきといいます。
また、「4」死「9」苦しむを連想させる金額と言われているため避けましょう。
入れるお札は新札だと、
あらかじめ準備していたという考えから、
避けるのがマナーと言います。
新札以外のお札を入れることをおすすめします。
通常は、お葬式に香典を持っていくと香典返しをいただきます。
香典返しは香典金額の1/3~1/2が相場ですから、
そのことを考慮(こうりょ)して金額を決めましょう。
相場より低い金額はおすすめできません。
通夜とお葬式両方に出席する場合は、
通夜に持参するのが一般的といいます。
ですが明確な決まりはなく、
通夜とお葬式、どちらに持参してもかまいません。
香典袋の表書きは宗教によって異なる
仏式 → 「御香料」「御香典」など
神式 → 「御神前」「御玉串料」など
キリスト教 → 「御花料」「御ミサ料」など
当家の宗教がわからない場合は「御霊前」とすることをおすすめします。
香典袋を用意するとき、
蓮(はす)の花が入っているものは、
仏式のみと覚えておきましょう。
香典袋の表書きの名前の書き方
表書きの名前はフルネームで、
楷書(かいしょ)で書くことが親切な書き方です。
友人や同僚などと一緒にお金を出し合って香典を包む場合もあります。
その場合は、表書きの名前は三名ぐらいまでなら連名で書きます。
それ以上なら「○○一同」とし全員の名前は中袋に記入しましょう。
香典袋のお札の入れ方
香典袋の中袋にお札を入れる場合には、
取り出した時にすぐにお札を識別できるようにしましょう。
お札の表側が中袋の裏側になるように入れましょう。
お札の向きと中袋の向きは逆ということになります。
香典袋の中袋の書き方
中袋は金額を見やすく楷書(かいしょ)で書くのが良いでしょう。
住所と名前を省略せずに書きましょう。
最近では少なくなってきましたが、
金額の数字を旧漢字で書くことがあります。
「一・壱」
「二・弐」
「三・参」
「五・伍」と書きます。
「一」「二」などの文字は、
金額の改ざんが簡単にできてしまうといいます。
後で線を書き加えることで、
数字の改ざんができてしまうという考え方からです。
けれど今では旧漢字を知っている人が少なく、
「一」「二」などの文字でもかまいません。
金額を旧漢字で書いた場合は、
上司や年配の人には好感度アップになるかもしれませんね。
まとめ
「お葬式」は遺族にとって、
故人との悲しい最後のお別れの儀式です。
遺族の方に失礼のないよう、
マナーや礼儀作法をしっかり覚えておきましょう。